ようやく一段落!

 ずぅーっとやっていた奈良県橿原市の今井町名所図会、新年も第1週までかかってやっと一段落付きました。いや、終わってはいないんです。もう1枚残っているんですが、これはもう終わる目途が立ったので。この連作、「今井町三十景」と呼んできたのですが、結局「今井町三十八景」ということになりそう。3年がかりの連作で、年に10枚を3年というペースと思っていましたが、行くたびに新たな名所も見つかり、予定より増えました。今年10月下旬に今井町で全点展示を目指そうと思います。

 今日、これまで描いた37点を見返してみたのですが、やっぱり変わるものですね。1年目と2年目、2年目と3年目、違う。具体的に言うと、絵はどんどん細かくなって、時間もかかるように。この連作の下描きには鉛筆とボールペンを併用しているのですが、最初に比べて鉛筆の使用度が上がっていく。どの年のどの絵も一長一短ではありますが、シンプルに時間をかけずに描いていた1年目が意外と良かったりして。その辺が難しく、一筋縄ではいかないところ。より細部を、より時間をかけて、とやっていたのに、その方があまり良くない結果になるのだから。シンプルな方がいいってこともある。

 あぁ、奥が深い。でも、だからこそ探し甲斐がある。まだまだこれからの絵描き道、試行錯誤は続く。とにかく!一段落付いたんだから、年末までにできなかった大掃除をやるぞ!