あてどなく放浪し、辿り着いた町。それが富良野だった。山々に囲まれた盆地に広がる美しい田園、その中に立つと、360度どこを見ても絵だと思った。絵を描き続けながら、傍らで農作業をする。そのうちに僕は、「半農半画家」と呼ばれるようになった。