農作業と絵描きに励んでいて9月半ばの投稿をすっかり忘れていました。その間に、今年の大きな目標だったふらのワイン用のぶどうの収穫を終えました。当方イマイ畑では「ツヴァイゲルト」という品種の赤「ツヴァイゲルトレーベ」1種類だけを約220本植えています。今年のツヴァイ出荷日は9月24日を皮切りに、26,29,10月2日の4日と、富良野市ぶどう工場から設定日の通知がありました。収穫は出荷日の前日に行います。25日は雨混じりの曇りだったので少し気を揉みましたが、23日、28日はともに秋晴れの快晴。23日には、ぶどうを植える時にもお越しいただいた農業ジャーナリストの林美香子先生が、25日は大阪からの修学旅行生が農業体験「ファームビジット」で、さらに28日には農作業ヘルパー時代の仲間が手助けに来てくれて、いずれも楽しく収穫作業を行い、全量を無事収穫し、ぶどう工場に出荷できました。これでようやく、今年出来るふらのワイン「ツヴァイゲルトレーベ」に、イマイ畑のぶどうも原料として入っていると胸を張って言うことができます。
イマイ畑には自分の趣味で、50本ほど生食用のぶどうを植えていて、今年は最初の年に植えたシャインマスカット14本が実を付けました。ぶどうには変わりがないだろうと、ワイン用ぶどうと同じ育て方をしているのですが、おかげさまでちゃんと実を付けました。ただ、種無し処理や、摘果など、プロのシャインマスカット農家が行うようなことをしていないため、出来は50点といったところ。粒の大きさ、甘みなど、市販のものからは二段、三段と劣ったものです。ここなんです。ワイン用ぶどうも虫や病気のことが今年一年で体験できましたし、シャインマスカットの課題も見つかった。それをどうより良くするか。それを考えるのが楽しい。農家さんそれぞれが自分の栽培や経営に対する「農業に対する理論」を持っていて、自分も自分なりのものが少しずつ生まれてくるように思います。もっとああやればこうなっただろうな。そう思ったことを実践するのはまた来年。今からもう来シーズンが楽しみになってくる、まさに農業のやりがいだと思います。
そうこうしているうちに、山々の木が少しずつ色付いて、道には落ちた葉が増えて。暑かった夏は過ぎ去って、富良野に秋が訪れました。朝はもうストーブを付けたりして、季節が移ろいゆくことを体感する今日この頃です。