農家ではなく「半農」の絵描きですが、自家菜園で育てたアスパラガスを出荷しています。さかのぼること11年前、通う富良野のスイカ農家の親方さんから、「イマイ君、アスパラの苗いらんか?」と電話。何でも、農家のマサオちゃんが植えようと思って苗を立てたんだけど、結局やらないことになって苗が余っているとのこと。それはありがたいと思ってたくさんの苗(セルトレー何枚分だったかなぁ。とにかくたくさん!)を頂き、それからウチのやや広い庭を耕して定植、その3年後から出荷を始めました。農家でなくても出荷できる富良野の公設市場に出したり、今ではわずかながら毎年頼んでくれるお客様もついて、5月~7月までせっせと収穫・出荷しています。アスパラは10年くらいで苗を更新するので、去年畝間に新たな苗を植え、そもそも狭い畑にめちゃくちゃ狭い畝間で密植しています。それでも、マサオちゃんの苗は今年も元気ににょきにょきと伸び、ありがたく収穫しています。マサオちゃんには感謝しかないなぁ。農薬を使わないで栽培しているのですが、極端な無農薬思想というのではなく、ただ使わなくて済むものは使わない方がいいと思って(農薬代の節約にもなるし)雑草取りは手作業でやっています(全然追いつかず、毎年草ぼーぼーです)。今年のアスパラももう終了間近、何とか無事ゴールできそうで安心しています。とにかく天候次第で収量も大きく変わってくるので、毎年やきもきさせられます。寒かったり曇天や雨、もしくは日照りが続いたりすると収穫に響くので不安になります。プロの農家さんたちはこうした気持ちを抱えながら農業をしているんだなぁと身をもって学ぶ日々。農業は快くやりがいがありますが、天候という人知を超えたものと付き合わなくてはいけないタフな仕事です。