当方の実家は三重県名張市にあるんですが、そこからそれほど遠くない奈良県橿原市に「奇跡の町」とも呼ばれる重要伝統的建造物群保存地区「今井町」があります。4~5年前、たまたまその一角に知り合いがカフェを始め、訪れてその魅力に打たれました。去年の秋、里帰りをした際に再度カフェを訪れたのですが、その道すがら、「今井町を描いてみよう」という気が沸き起こりました。そして、風景連作を作り始めました。長滞在が出来ないので3シーズンくらいに分け、1シーズン10枚くらい作れれば三十景の名所図が出来るかなぁとおおよその目安を決めて始めたのですが、これがなかなか。12月初めくらいから手を付けたのに、10枚描きあげたのが今日。2か月もかかった!…うーん、予想外の難しさがあって、ここに何かこれからの制作のカギが隠されているような気もします。どうしてこんなに作りづらかったのだろう…。瓦屋根の旧家が織りなす寺内町の風景がこうも手強いか。これ、3年がかりで描き終えようと思いますが、この困難さの借りは返したいと思う。必ずやコツを掴み、よりスムーズに作れるよう終わる頃に成長出来ているように精進したいと思います。完成したらきっとどこかで披露できる機会があると思います。乞うご期待!