原稿を提出する日

昨日札幌に行ってきました。2年9か月やり続けた『名所さっぽろ百景』の原稿と絵を出版社に提出するために。12月から本腰を入れて原稿を書き始め、この日を迎えました。これまで8冊の本を世に出してきましたが、この日だけは特別です。編集者に、と言ってもそれが出版社の社長になるわけですが、原稿を渡します。それに目を通している無言の時間。言いようのない張り詰めた空気をいつも感じます。果たしてどんな反応が返ってくるのか。反応は課題が見つかる時でもあります。すんなり通るというのは気持ちの悪いことで、ここで得た意見や感想をまた持ち帰って原稿に反映させます。今回も、大切なヒントをもらってきました。執筆はもう少し続きます。ともあれ、第1段階は無事終了しました。本を出すというのは容易なことではなく、かなり大変な作業です。執筆者だけではない、支えてくれる編集者との二人三脚での共同作業でもありバトルでもあります。でも、方向は同じ。世に問うべきものを、大勢の人が読むに値するものを作る、この1点です。バトル時の原稿を読む時の社長の目の鋭さ、背中からオーラが出ているようでもありました。そして、今回もとてもかけがえのない貴重な時間になりました。春までに日の目を見られればと思うところです。