思わぬ日常の変化が

勤め始めて早や10数年(15年くらいになるのかなぁ)。富良野市鳥沼にあるスイカ農家さんの今シーズンの仕事も10月半ば過ぎで終わり、残すは自分の畑の片付けと家やシェッズの修繕。朝晩冷え込みが強くなり、薪ストーブも常時点火状態になった今日この頃です。10月に入って、ウチに珍客が。それはおどおどと心細そうに川沿いをさ迷い歩く白猫。やせ細って小さく、いかにも健康状態が悪そう。ウチの周りも含め、川沿いの道をうろうろしているので、ある日猫用のベッドを買い、車庫代わりにしている扉のないビニールハウスに置いてみたところ、朝そこで寝ているのを頻繁に目にするようになりました。これで心が動いてしまい、好奇心もあって、寝ているニャンコをベッドごと家に入れたらどうなるかなと試してみることに。そしたら、目を覚ました最初こそきょろきょろ不審な動きをしていたものの、そのうち恐れることもなくなり、こうなったら仕方ない、餌もあげて、気が付けばすっかりウチの猫になってしまいました。当初は天気のいいお昼などは外にも出していたのですが、寒くなってきて出すのも不憫かと思い、今やストーブのそばで気持ちよさそうに寝ています。まさか自分が猫を飼うことになるなんて。でも、彼女(雌猫です)の様子を見ていると、食べるか毛づくろいをするか寝るかとのどれかで何も大した悩みもなさそうに生きていて、それでいいんだよなぁと学ぶんです。放っておくと何だかあくせくとせわしく動き回る当方をごろごろしながら横目で見る。もうちょっとのんびり暮らしてもいいんじゃない、とでも言うような視線に、何だか反省してしまう。スローライフの何たるかは、彼らが知っているのかも知れません。これからどれくらいの付き合いになるのかわかりませんが、これも何かのご縁。せめて不幸せにはならないように、時にはめんどくさく、たまにちょっかいをかけて喧嘩をしたりもしますが、同居人(猫)としてやっていこうかと思っています。ちなみに名前は「ニャンコ」です。