今年も終わりますね。当方、大晦日もお正月も特に何をするってこともないんですが、雰囲気が好きでして。何かいいですよね。ああ今年も一年終わるんだーっていう一区切りを迎える感じと、さあ今年も一年、張り切っていこう!っていう清々しい感じ。お遍路をやって以来、大晦日と元日は少しだけ座禅を組んだりして、目を閉じて、何を考えるともなく心を空っぽにするのが慣習になりつつあります。
そんな年末年始ですが、今年に限っては絵描きが全然終わらなくて、もう12月に入ってからずっと描いています。今井町で取材してきた絵ですが、あと13枚でひとまず完結を決めたので、ひたすら描くだけなんですが、これがなかなか。3年がかりでやってきたわけですが、年々一枚描き上げる時間が増えていく。もともと細かい絵がより一層細かくなって。そもそも今井町の建物群が瓦屋根やら建具やら、造作が細かい!これを表すのが大変。それでずっと朝から晩まで絵と向き合って、しかも宿の準備や後片付け、それに雪はねと、それなりにやらなくてはいけないこともあって、もどかしいほどはかどらない。ただ、これは絶対今後にもいいトレーニングになるだろうなぁ。短期間こんなにびっしり描き続けることはあまりないから、とても贅沢なことだとも感じます。何しろ一日中絵と向き合っていられるのだから(結局大掃除もまったくせず、年賀状も一枚も書けなかったけれど)。そんな年末年始、大晦日の今21時前。もうちょっとだけ描いて、あとは座禅でも組んで、風呂に入ってまた明日にしましょうか。0時にはスキー場から新年を告げる花火が聴こえるでしょう。
すべてのことに感謝の気持ちを込めて。ありがとう2024年。来年もいい一年になりますように。