地域の職業人から「働く意義」「仕事の内容」「その仕事に求められる資質・能力」などの情報を聴き、生徒自らが「働く」ことについて深く見つめるきっかけとするという特別授業が富良野高校で行われ、拙も「画家」ブースできらきらした目の高校1年生たちに絵描きの仕事について熱く語ってきました。画家の仕事って、何だか説明しづらいですね。職人のようでもあり、山師のようでもあり、何で生計を立てているのかわかりにくい雲を掴むような仕事。だからか、職業として選ぶ人口が極めて少ない職種です。でも、こんなにデジタルな時代になっていっても、地道に手で描くアナログ極まりない絵描き業は脈々と存在し続けています。人間には「絵を描きたい」という原始的な欲求があり、それを職業として専門に行う絵描きの存在価値は低くならないのかもしれません(そうあってほしいという希望も込めて)。とにかく、前途洋々な学生たちに絵描きの仕事を紹介できたのはうれしい機会でした。自分も、もし高校時代にこういう場があったなら、「画家の仕事、日常、どうやってお金を稼ぐの?(実際にあった率直な質問)」など画家さんに聞いてみたかったなぁ。