数日前のことですが、大阪市立大学(現大阪公立大学)工学部建築学科の学生さんから取材を受けました。イマイと木工作家の川邉もへじさん、環境にやさしい電器店を経営する家次敬介さんとの共著『廃材もらって小屋でもつくるか」を読んで、解体廃木材の建材としての再利用効果の研究を深めたいとのこと。約1時間ほどの電話取材でした。本というものがこうしてさまざまな場所のさまざまな世代に伝わるツールなんだということをあらためて気付かされた次第です。友人たちと楽しみながら作った趣味のような小屋ですが、解体材の有効活用や太陽光パネルや風車を使って電力を自給自足するオフグリッドの仕組みなど、含まれている意味は多いと思います。人口が減っていくことが確実視される昨今、富良野もそうですし全国的に空き家が増えていきます。それをどう活用するのか。リノベートするならそのやり方、解体するとしたらその材の活用の仕方など、考えることはたくさんあります。世の中はSDGs「持続可能な開発目標」を掲げて大量消費の在り方に待ったをかけました。限られた地球資源をより有効に活用し、この豊かな世界をもっとより良くしていくために、当たり前のようにモノを捨てるのではなくて、それらが何かの役に立つんじゃないかと思い、知恵を働かせて活かすことを考えるのはとても大事なことだと思います。これからの未来を作っていく若い世代に少しでも小屋の取り組みが伝わればうれしいなと思いました。